変則ナイトで盤面を駆け回る

大学院の入試があったので久しぶりの更新となってしまった.
今回は変則的な動きをするナイト(変則ナイト)がどのような動きをするならば, この変則ナイトで盤面上を駆け回れるかを考える.
参考までにナイト(チェス), 変則チェスのwikipediaのリンクを張っておく:
ナイト(チェス), 変則チェス.
この記事では盤面の広さを \infty\times\infty とし, ナイトの初期位置は原点 (0,0) にとる (通常のチェスの盤面の広さは 8\times8 で, ナイトの初期位置は (2,1), (7,1), 相手方なら (2,8), (7,8) である).

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図1 通常ナイトの動き 図2 変則ナイトの動き
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偏光状態の変化 その3

今回の目標はPhase retarder[1][2]の原理を解説することである.
これは \lambda/4 ミラーとも呼ばれており, \lambda/4 波長{}板 (Wikipedia: 偏光_#偏光を作り出す光学素子) を鏡で実現する素子である.
すなわち, 直線偏光の光を入射すると円偏光の光を反射し, 逆に円偏光の光を入射させると直線偏光の光を反射する.
金属加工の現場では偏光状態によって加工精度などが決まるので, このような光学素子が必要となるようだ[1].
本稿では前回()導いた (10) 式のみ用いる.

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偏光状態の変化 その2

前回()は光の反射角および屈折角を導出した.
それによると反射角および屈折角は光の偏光状態には依存せず, 特に反射角は入射角のみに依存する (これは今回の話とは関係ないのだが, もちろん屈折角は光の波長などには依存する).
しかし反射光および透過光の振幅は偏光状態に依存する.
今回は一般の条件下で反射率と透過率を求めたのち, 屈折角が定義できない状況での透過光を議論する.

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