電子ビームなどの荷電粒子ビームには,
「自己発散(self-defocusing)」と呼ばれる問題がある(self-broadeningでも同じ意味だと思う).
これは, ビームを構成する粒子がCoulomb力によりお互いに反発しあうため,
ビームが空間を進む間に広がってしまうという現象を指す.
この自己発散現象のために, 荷電粒子ビームを取り扱う際にはビームを収束させるレンズのようなものが必要になる.
前回(■)は平行平板コンデンサで電子ビームをどれだけ曲げられるかについて議論したが,
今回は平行平板コンデンサで電子ビームを収束させる.