1万円以内で物撮り環境を構築したい (結果約9000円課金)

最近靴を脱ぐたびに脚が吊るunvです, こんにちは.
今日はぼくが約9000円かけてお試しで構築した物撮り (ブツ撮り?) の環境を紹介します.
カメラやってる人が基本みんなお金持ちだからなのか, こういうケチケチ環境構築のノウハウってなんかあんまりネットにないんですよね〜 (ぼくの調べ方が悪いのかもしれませんが).
フラッシュなんかも純正で買うと目ん玉が飛び出るくらいお高いのですが, ぼくはサードパーティー製のものでも「安かろう, でも悪くはなかろう」ならええやんと思ってます.

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電子のg因子, もしくは電子の異常磁気モーメント

こんにちは.
仕事が忙しくて少し間が空いてしまいましたが, 今回も前回に引き続いて電子について書こうと思います.
今日の題材は磁気モーメントを量子力学的に取り扱ったときに導入されがちな g因子なるものです.
一番最初にこの記事で扱う内容とゴールについて書いておきます.

この記事では自由電子について議論する.
自由電子は磁気モーメントを持ち, 磁場中ではその磁気モーメントに応じてエネルギーが変化する.
磁気モーメントと電子の角運動量を結びつけるのが g因子 (Wikipedia: g因子) である.
自由電子の場合, 角運動量としてはたとえば軌道角運動量 \boldsymbol{L}=\hbar\boldsymbol{l} とスピン角運動量 \boldsymbol{S}=\hbar\boldsymbol{s} が考えられるので, g因子はこれらと磁場 \boldsymbol{B} との結合定数であると言っても良い.
すなわち, 軌道角運動量に関する g因子 g_L およびスピン角運動量に関する g因子 g_S は, 磁場中のハミルトニアンを \begin{align} \mathcal{H}_{\boldsymbol{B}} &= \mathcal{H}_0 + \frac{g_L\mu_B}{\hbar} \boldsymbol{L} \cdot \boldsymbol{B} + \frac{g_S\mu_B}{\hbar} \boldsymbol{S} \cdot \boldsymbol{B} \\ &= \mathcal{H}_0 + \mu_B (g_L\boldsymbol{l} + g_S\boldsymbol{s}) \cdot \boldsymbol{B} \tag{1} \end{align} と書いたときの g_L および g_S でそれぞれ定義される.
ただし \mathcal{H}_0 はゼロ磁場下のハミルトニアンであり, \mu_B はボーア磁子 (Wikipedia: ボーア磁子) と呼ばれる定数である.
この記事では量子力学の範囲内で g_Lg_S を計算したのち, g_S に異常磁気モーメント (Wikipedia: 異常磁気モーメント) として知られる更なる補正が必要である理由について解説する.
(なお異常磁気モーメントの値の具体的な計算は大変なので, たくさんある立派な教科書に譲ることにする.)

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スピン軌道相互作用の導出

こんにちは. unvです.
ぶっちゃけ最近の更新は2回とも古典光学というか算数で, あまり計算している途中は楽しくなかったですね.
計算していて楽しいものなんてあんまりない気もしますが, もう少しやってて楽しい計算をしたくなったので, 今回は近年流行りのスピン軌道相互作用について書いてみたいと思います.
具体的には, 自由電子ハミルトニアンからスピン軌道相互作用を導出してみます.
てかこのブログのエントリー見てたら今までに量子力学って扱ったことなかったですね.
記念すべきunvの量子力学の1ページ目です(?)

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球面収差を3次近似で取り扱う

こんにちは. unvです.
前回の記事 () ではガウスのレンズ公式を近軸近似の下で証明しました.
その途中で球面レンズだと完全な焦点はできない (物の1点から出た光線が1点で像を作ることはない) という球面収差 (Wikipedia: 球面収差) の存在が示唆されましたが, 今回はそれをもう少し厳密に示してみたいと思います.
数式が結構煩雑になってしまいましたが, 収差というものの複雑さを感じていただけると幸いです(白目).

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ガウスのレンズ公式 証明

こんにちは. unvです.

みなさん, レンズ使ってますか?
ぼくは毎日使ってます. 多分みなさんもほぼ毎日使ってるんじゃないでしょうか?
カメラ用レンズじゃなくても, メガネもレンズだし, スマホにもついてますね.
顕微鏡なんかはレンズの集合体です.
ところでレンズを使う上で死ぬほど重要な式の一つに, 「ガウスのレンズ公式 (Gaussian lens formula)」というものがあります.
たいそうな名前がついていますが, なんてことはないです:
モノとレンズの間の距離 a, レンズとレンズがつくるモノの像の間の距離 b, の間にはレンズの焦点距離f として \begin{align} \frac{1}{a} + \frac{1}{b} = \frac{1}{f} \tag{A} \end{align} の関係が成り立つという式です (Wikipedia: レンズの公式, 図1も参照).
この式は小学校の理科とかで習いますが, ぼくは今までにこの式をちゃんと証明したことがありませんでした (もちろんwikipediaに載っている相似を使う説明では全然納得できません).
ということで今回はこの式を証明したいと思います.

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カメラを買い替えた話

久しぶりぶりブロッコリー

ガチで100年ぶりの更新になってしまいました. unvです.
先日カメラを買い替えるという超散財イベントがあったので, それについて書き残しておこうと思います.
HTMLの書き方やら画像の挿入方法やら何から何まで全て忘却しちゃったので 適当に書くけど許してね.

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このブログについて 2021年版

100億年ぶりにこのブログの存在を思い出したので覗いてみたところ, 最後の更新がおよそ3年前だった上に, 当初の公約を何一つ守れていなかったので, 今日から心機一転頑張りたいと思います(三日坊主).

3年前の公約: このブログは, ぼく(あなば)が日々なるほどと思ったことをメモするもの(になる予定)です.
あまり難しいことを書くつもりはありません. ←むりでした
疑問質問, 誤字脱字などがあれば気軽にコメントしてもらえるとうれしいです.
参考文献には主にwebにあるpdf等を用いる予定です(そのほうが便利だと思うので).
リンクなどで不都合などが生じた場合は連絡していただければすぐ対応します.

昔の目標
  • 月1回は更新する.←むりでした
  • texやhtmlの勉強もかねる.
  • 高校生程度の知識で読めるものを書く.←むりでした
今の目標
  • 月1回は更新する.
  • 1年以上更新を続ける(前回が1年くらいしか持たなかったので).
  • texやhtmlの勉強もかねる.

とりあえず今日から(明日から?)頑張るために今の自分の環境をメモしておきます: 2021年7月23日現在で

  • PC etc.
  • Camera etc.
    • Sony alpha 6100
    • Sony SELP1650: E PZ 16-50 mm F3.5-5.6 OSS
    • Sony SEL55210: E 55-210 mm F4.5-6.3 OSS
    • Sony SEL1018: E 10-18mm F4 OSS
    • SIGMA 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
    • Sony SEL70350G: E 70-350 mm F4.5-6.3 G OSS
    • Sony alpha 9
    • Sony SEL1635GM: FE 16-35mm F2.8 GM
    • Sony SEL55F18Z: Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
  • Software etc.